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2023.08.07

糖尿病で失明するってほんと?予防するには?

 

糖尿病の合併症である糖尿病網膜症は、進行すると失明することもある病気です。糖尿病が見つかった段階で目に異常がないか、定期的な検査を行う等の対策が必要ですが、糖尿病にならないよう事前に予防を行うことが最も大切です。ここでは糖尿病で失明してしまう原因、予防方法について解説します。

 

参考:J-Stage「糖尿病網膜症による失明を予防するために

糖尿病で失明してしまうのか?

糖尿病が長く続くと、毛細血管にこぶができ、それが破裂または出血したことにより網膜への栄養や酸素供給が阻害され、網膜に病変が発生してしまいます。これを糖尿病網膜症と呼びます。糖尿病網膜症は重症度に合わせて下記のように分類されます。

 

  1. 単純網膜症
  2. 増殖前網膜症
  3. 増殖網膜症

 

まずはこれら3つの分類について知識を持つことが大切です。

引用:一般社団法人糖尿病学会

参考:糖尿病情報センター「網膜症

 

単純網膜症

高血糖の状態が続くと網膜にある毛細血管がもろくなってしまい、こぶができたり、血液から出血したりしてしまいます。また、流出した血液が含むたんぱく質や脂質が網膜に沈着したりします。この段階では物を見る黄斑部で発生しない限り、自覚症状はありません。なお、血糖コントロールが良好であれば、消えるケースもあります。

増殖前網膜症

網膜症がさらに進行すると、毛細血管が閉塞してしまい、網膜に酸素や栄養が届かない部分が発生します。その近くにある細小血管は、神経のむくみや静脈の拡張などが生じます。この段階でも、黄斑部で発生しない限り、自覚症状はありません。

増殖網膜症

不足した酸素を補うために、新生血管が作られます。新生血管は壊れやすいため、硝子体中に大きな出血を引き起こしてしまいます。さらに進行すると、増殖膜と呼ばれる組織が新生血管の周りに形成され、増殖膜が網膜を引っ張ることで網膜剥離を引き起こしてしまうケースもあります。

 

糖尿病から失明するリスク

糖尿病を発病すると、全員がすぐに失明するわけではありません。糖尿病を発症した後、数年かけて糖尿病の合併症が現れることが分かっています。失明の可能性が極めて高い患者は全糖尿病患者のうちの約20%であるといわれていますが、このことから分かるように合症が出るまでに、血糖コントロールをすることや、治療をすることでリスクを下げることは十分可能です。では、どのように予防をするのかを次から解説します。

参考:糖尿病情報センター「網膜症

 

糖尿病網膜症の発症予防

失明を予防する第一の方法は糖尿病にならないことです。そのため、1年に1回は眼科で検診を受けることを推奨していますが、すでに糖尿病の場合は薬やレーザーによる治療が必要になってきます。具体的にどのような治療法があるか解説します

参考:糖尿病情報センター「網膜症

 

糖尿病の発症予防

糖尿病網膜症は、糖尿病を罹患している期間が長いほど発症しやすいとされています。そのため、若い時から糖尿病の発症を予防すれば糖尿病網膜症のリスクを低減できます。用尿病を予防するためには、肥満改善・適度な運動・食事が大切です。

肥満を改善する際は、20~60歳代男性ならBMI値15%以下、40~60歳代女性ならBMI値20%以下を目標に適正体重を維持するようにしましょう。

適度な運動は、1日平均歩数を男性なら9,200 歩、女性なら8,300 歩を目指して歩くようにしましょう。

食事は、過食や脂肪の過剰摂取を控えましょう。量・質ともにバランスの良い食事を心がけることが重要です。

 

参考:厚生労働省「糖尿病

血糖コントロール

失明しないために非常に有効な予防方法が血糖コントロールです。一般的な方法は食事の改善や運動によって糖を消費する療法が挙げられます。

食事療法は、摂取する糖の量やエネルギー量を調整するために行われます。特定の食材を避けるような方法ではなく、以下のような方法です。

 

  • よくかんでゆっくり食べる。
  • 1日3食を朝・昼・夜に規則正しく食べる。
  • 炭水化物、タンパク質、脂質をバランスよく食べる。
  • 食事は腹八分目で終える。
  • 寝る前や夜遅くに食事をしない。

 

少しの心がけですが、長く続けて習慣化できれば効果を発揮します。また、エネルギー量は担当医師と相談して決定します。

 

参考:厚生労働省「糖尿病の治療ってどんなものがあるの?

血圧コントロール

高血圧が糖尿病網膜症を悪化させる可能性も指摘されているため、適切な血圧にコントロールすることは網膜症の発症と重症化の予防につながります。

生活改善を行い、それでも血圧の下がり具合が十分ではない場合に降圧薬の投与をします。

 

  • アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE)
  • アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)

 

などが代表的な血圧を低下させる薬です。これらの薬を使いながら経過を見つつ、血圧をコントロールします。

 

まとめ

現在では糖尿病やその合併症に対する予防策が医学の発展とともに充実しています。それに伴い、糖尿病による失明のリスクも減少傾向にあります。しかし、糖尿病網膜症は失明原因の上位であることに変わりはありません。

糖尿病にならないよう予防することに越したことはありませんが、40歳以上の約10人に1人が糖尿病であるといわれるほど身近な病気であることも事実です。高血糖を放置しないこと、加えて、糖尿病の方については定期的な眼科受診を心がけましょう。

 

糖尿病の合併症である糖尿病網膜症は、進行すると失明することもある病気です。糖尿病が見つかった段階で目に異常がないか、定期的な検査を行う等の対策が必要ですが、糖尿病にならないよう事前に予防を行うことが最も大切です。ここでは糖尿病で失明してしまう原因、予防方法について解説します。

 

参考:J-Stage「糖尿病網膜症による失明を予防するために

糖尿病で失明してしまうのか?

糖尿病が長く続くと、毛細血管にこぶができ、それが破裂または出血したことにより網膜への栄養や酸素供給が阻害され、網膜に病変が発生してしまいます。これを糖尿病網膜症と呼びます。糖尿病網膜症は重症度に合わせて下記のように分類されます。

 

  1. 単純網膜症
  2. 増殖前網膜症
  3. 増殖網膜症

 

まずはこれら3つの分類について知識を持つことが大切です。

引用:一般社団法人糖尿病学会

参考:糖尿病情報センター「網膜症

 

単純網膜症

高血糖の状態が続くと網膜にある毛細血管がもろくなってしまい、こぶができたり、血液から出血したりしてしまいます。また、流出した血液が含むたんぱく質や脂質が網膜に沈着したりします。この段階では物を見る黄斑部で発生しない限り、自覚症状はありません。なお、血糖コントロールが良好であれば、消えるケースもあります。

増殖前網膜症

網膜症がさらに進行すると、毛細血管が閉塞してしまい、網膜に酸素や栄養が届かない部分が発生します。その近くにある細小血管は、神経のむくみや静脈の拡張などが生じます。この段階でも、黄斑部で発生しない限り、自覚症状はありません。

増殖網膜症

不足した酸素を補うために、新生血管が作られます。新生血管は壊れやすいため、硝子体中に大きな出血を引き起こしてしまいます。さらに進行すると、増殖膜と呼ばれる組織が新生血管の周りに形成され、増殖膜が網膜を引っ張ることで網膜剥離を引き起こしてしまうケースもあります。

 

糖尿病から失明するリスク

糖尿病を発病すると、全員がすぐに失明するわけではありません。糖尿病を発症した後、数年かけて糖尿病の合併症が現れることが分かっています。失明の可能性が極めて高い患者は全糖尿病患者のうちの約20%であるといわれていますが、このことから分かるように合症が出るまでに、血糖コントロールをすることや、治療をすることでリスクを下げることは十分可能です。では、どのように予防をするのかを次から解説します。

参考:糖尿病情報センター「網膜症

 

糖尿病網膜症の発症予防

失明を予防する第一の方法は糖尿病にならないことです。そのため、1年に1回は眼科で検診を受けることを推奨していますが、すでに糖尿病の場合は薬やレーザーによる治療が必要になってきます。具体的にどのような治療法があるか解説します

参考:糖尿病情報センター「網膜症

 

糖尿病の発症予防

糖尿病網膜症は、糖尿病を罹患している期間が長いほど発症しやすいとされています。そのため、若い時から糖尿病の発症を予防すれば糖尿病網膜症のリスクを低減できます。用尿病を予防するためには、肥満改善・適度な運動・食事が大切です。

肥満を改善する際は、20~60歳代男性ならBMI値15%以下、40~60歳代女性ならBMI値20%以下を目標に適正体重を維持するようにしましょう。

適度な運動は、1日平均歩数を男性なら9,200 歩、女性なら8,300 歩を目指して歩くようにしましょう。

食事は、過食や脂肪の過剰摂取を控えましょう。量・質ともにバランスの良い食事を心がけることが重要です。

 

参考:厚生労働省「糖尿病

血糖コントロール

失明しないために非常に有効な予防方法が血糖コントロールです。一般的な方法は食事の改善や運動によって糖を消費する療法が挙げられます。

食事療法は、摂取する糖の量やエネルギー量を調整するために行われます。特定の食材を避けるような方法ではなく、以下のような方法です。

 

  • よくかんでゆっくり食べる。
  • 1日3食を朝・昼・夜に規則正しく食べる。
  • 炭水化物、タンパク質、脂質をバランスよく食べる。
  • 食事は腹八分目で終える。
  • 寝る前や夜遅くに食事をしない。

 

少しの心がけですが、長く続けて習慣化できれば効果を発揮します。また、エネルギー量は担当医師と相談して決定します。

 

参考:厚生労働省「糖尿病の治療ってどんなものがあるの?

血圧コントロール

高血圧が糖尿病網膜症を悪化させる可能性も指摘されているため、適切な血圧にコントロールすることは網膜症の発症と重症化の予防につながります。

生活改善を行い、それでも血圧の下がり具合が十分ではない場合に降圧薬の投与をします。

 

  • アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE)
  • アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)

 

などが代表的な血圧を低下させる薬です。これらの薬を使いながら経過を見つつ、血圧をコントロールします。

 

まとめ

現在では糖尿病やその合併症に対する予防策が医学の発展とともに充実しています。それに伴い、糖尿病による失明のリスクも減少傾向にあります。しかし、糖尿病網膜症は失明原因の上位であることに変わりはありません。

糖尿病にならないよう予防することに越したことはありませんが、40歳以上の約10人に1人が糖尿病であるといわれるほど身近な病気であることも事実です。高血糖を放置しないこと、加えて、糖尿病の方については定期的な眼科受診を心がけましょう。