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2023.11.20

お酒を飲むと、血糖値ってどうなるの?飲酒と血糖値の関係を解説!

糖尿病を患っている人にとってお酒は厳禁に近いイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか。

 

この記事では、飲酒と血糖値の関係について詳しく解説します。

飲酒が身体に与える影響

私たちがお酒に酔うのは、アルコールが大脳新皮質の働きを鈍くするためです。

 

アルコールが身体に与える影響には、リラックス効果やアロマ効果などのよいものもありますが、よくない影響もあります。

 

その1つが血糖値への影響です。ここではお酒と血糖値の関係について解説します。

 

お酒を飲むと血糖値は上がる?下がる?

お酒を飲むことで血糖値が上がることは、かつては専門医の間でも常識とされていました。

 

しかし、最近では、適度なアルコールが血糖値を下げたという研究例も出ており、飲酒と血糖値の関係は見直されています。

 

ただし、暴飲・多飲は避けたほうがよいという点は変わりませんのでご注意ください。

適量のお酒は健康によい、は本当か

カナダのトロント大学の研究では、適量といわれる1日25〜30gのアルコール摂取で、糖尿病の発症リスクが低くなることが明らかになりました。

 

また、適量のアルコール摂取はストレスを緩和し、健康に良い面もあるとも言われています。

 

ただし、上記のトロント大学の研究においても、適量を超えてしまうと糖尿病の発症リスクを抑える効果はなくなるとされており、飲みすぎは禁物です。

 

お酒と糖質の関係

ビールや赤ワイン、日本酒などの醸造酒には糖質が含まれています。一方で、焼酎やウイスキーのような蒸留酒に糖質は含まれていません。

 

糖質の有無を根拠に、焼酎などの蒸留酒であれば糖質が入ってないから大丈夫と考える方もいるかもしれません。しかし、アルコールの多量摂取はアルコール性膵炎を引き起こし、血糖値を抑制するホルモンであるインスリンの分泌を妨げるため、血糖コントロールに良くありません。また、アルコール性肝硬変を起こすとインスリンが血液中に過剰に残ってしまい、正常に作用しにくくなります。そのため、糖質のないお酒であっても、多飲は禁物と覚えておきましょう。

お酒と糖尿病の関係

お酒と健康の関係で分かっていることのひとつに、1日あたりのアルコール摂取量が多いと、肥満やメタボリックシンドロームのリスクが上昇することが挙げられます。

 

肥満になるとインスリンの作用が十分に発揮できなくなり、糖尿病の一因となります。また、メタボリックシンドロームは糖尿病をはじめとする生活習慣病の前段階ともいわれる状態です。そのため、お酒の飲み過ぎは間接的に糖尿病発症に関係しています。

 

健康維持のためには、飲酒量は適量にとどめておくに越したことはありません。

 

糖尿病の人のお酒との付き合い方

基本的に糖尿病の方は、飲酒は控えることが重要です。どうしてもお酒を飲みたい場合は、まずは主治医にご相談しましょう。

 

ここからは、糖尿病の人が飲酒をする際に守ったほうがよいポイントについて解説します。

付き合い方①|水を飲む

1つ目のポイントは、水を飲みながらお酒を飲むことです。肝臓におけるアルコールの分解には水が必要で、お酒と同量以上の水を飲むことで臓器への影響を軽減できます。

 

また、お酒と一緒に水を飲むことで、食べ過ぎや飲み過ぎを防ぐことができます。アルコール1口に対して同量の水と覚えておけば実践しやすいでしょう。

 

水を飲むことで、二日酔い予防にも効果的です。

 

付き合い方②|一緒に食事をとる

2つ目のポイントは、お酒と一緒に食事をとることです。アルコールは摂取すると血中に広がりさまざまな影響を与えます。アルコール濃度の急激な上昇を抑えるためには、一緒に食事をとることが効果的です。

 

アルコールの95%は小腸で吸収されるため、胃に食べ物を入れることでゆっくり小腸に送られ、血中アルコール濃度の急上昇が抑えられます。

 

ただし、アルコールは食欲を亢進させるので、食べ過ぎには注意が必要です。

付き合い方③|適度な飲酒量

3つ目のポイントは、適度な飲酒量を守ることです。

 

厚生労働省の指針では、節度ある適切な飲酒量は「1日平均・純アルコールで約20g程度」とされています。ビールであれば中瓶1本(500ml)、日本酒なら1合(180ml)、焼酎では0.6合(100ml)、ワインはグラス2杯(180ml)で、缶チューハイだと1.5缶(520ml)です。

 

また、週に2日は休肝日をつくることも奨励されています。

 

付き合い方④|糖尿病薬との飲み合わせ

4つ目のポイントは、糖尿病薬との飲み合わせを守ることです。

 

酒類と糖尿病薬の飲み合わせについては、主治医への確認が必要です。医師から止められた場合、薬を飲んでいる間はアルコールの摂取を控えるほうがよいでしょう。

 

インスリンやSU薬による薬物治療をしている場合、飲酒の際に急性効果で低血糖を起こしやすくなる場合があります。

 

2型糖尿病の治療薬であるビグアナイド薬(メトホルミン)の副作用は、アルコールの摂取による乳酸アシドーシスです。また、SGLT2阻害薬は、過度のアルコール摂取で脱水の副作用が起きます。

 

 

まとめ

お酒と血糖値、糖尿病との関係について解説しました。

 

飲酒を行う際は適量を守って過剰な摂取をしないことが大前提です。適度な飲酒量を守り、アルコールとうまく付き合いましょう。

 

糖尿病を患っている人にとってお酒は厳禁に近いイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか。

 

この記事では、飲酒と血糖値の関係について詳しく解説します。

飲酒が身体に与える影響

私たちがお酒に酔うのは、アルコールが大脳新皮質の働きを鈍くするためです。

 

アルコールが身体に与える影響には、リラックス効果やアロマ効果などのよいものもありますが、よくない影響もあります。

 

その1つが血糖値への影響です。ここではお酒と血糖値の関係について解説します。

 

お酒を飲むと血糖値は上がる?下がる?

お酒を飲むことで血糖値が上がることは、かつては専門医の間でも常識とされていました。

 

しかし、最近では、適度なアルコールが血糖値を下げたという研究例も出ており、飲酒と血糖値の関係は見直されています。

 

ただし、暴飲・多飲は避けたほうがよいという点は変わりませんのでご注意ください。

適量のお酒は健康によい、は本当か

カナダのトロント大学の研究では、適量といわれる1日25〜30gのアルコール摂取で、糖尿病の発症リスクが低くなることが明らかになりました。

 

また、適量のアルコール摂取はストレスを緩和し、健康に良い面もあるとも言われています。

 

ただし、上記のトロント大学の研究においても、適量を超えてしまうと糖尿病の発症リスクを抑える効果はなくなるとされており、飲みすぎは禁物です。

 

お酒と糖質の関係

ビールや赤ワイン、日本酒などの醸造酒には糖質が含まれています。一方で、焼酎やウイスキーのような蒸留酒に糖質は含まれていません。

 

糖質の有無を根拠に、焼酎などの蒸留酒であれば糖質が入ってないから大丈夫と考える方もいるかもしれません。しかし、アルコールの多量摂取はアルコール性膵炎を引き起こし、血糖値を抑制するホルモンであるインスリンの分泌を妨げるため、血糖コントロールに良くありません。また、アルコール性肝硬変を起こすとインスリンが血液中に過剰に残ってしまい、正常に作用しにくくなります。そのため、糖質のないお酒であっても、多飲は禁物と覚えておきましょう。

お酒と糖尿病の関係

お酒と健康の関係で分かっていることのひとつに、1日あたりのアルコール摂取量が多いと、肥満やメタボリックシンドロームのリスクが上昇することが挙げられます。

 

肥満になるとインスリンの作用が十分に発揮できなくなり、糖尿病の一因となります。また、メタボリックシンドロームは糖尿病をはじめとする生活習慣病の前段階ともいわれる状態です。そのため、お酒の飲み過ぎは間接的に糖尿病発症に関係しています。

 

健康維持のためには、飲酒量は適量にとどめておくに越したことはありません。

 

糖尿病の人のお酒との付き合い方

基本的に糖尿病の方は、飲酒は控えることが重要です。どうしてもお酒を飲みたい場合は、まずは主治医にご相談しましょう。

 

ここからは、糖尿病の人が飲酒をする際に守ったほうがよいポイントについて解説します。

付き合い方①|水を飲む

1つ目のポイントは、水を飲みながらお酒を飲むことです。肝臓におけるアルコールの分解には水が必要で、お酒と同量以上の水を飲むことで臓器への影響を軽減できます。

 

また、お酒と一緒に水を飲むことで、食べ過ぎや飲み過ぎを防ぐことができます。アルコール1口に対して同量の水と覚えておけば実践しやすいでしょう。

 

水を飲むことで、二日酔い予防にも効果的です。

 

付き合い方②|一緒に食事をとる

2つ目のポイントは、お酒と一緒に食事をとることです。アルコールは摂取すると血中に広がりさまざまな影響を与えます。アルコール濃度の急激な上昇を抑えるためには、一緒に食事をとることが効果的です。

 

アルコールの95%は小腸で吸収されるため、胃に食べ物を入れることでゆっくり小腸に送られ、血中アルコール濃度の急上昇が抑えられます。

 

ただし、アルコールは食欲を亢進させるので、食べ過ぎには注意が必要です。

付き合い方③|適度な飲酒量

3つ目のポイントは、適度な飲酒量を守ることです。

 

厚生労働省の指針では、節度ある適切な飲酒量は「1日平均・純アルコールで約20g程度」とされています。ビールであれば中瓶1本(500ml)、日本酒なら1合(180ml)、焼酎では0.6合(100ml)、ワインはグラス2杯(180ml)で、缶チューハイだと1.5缶(520ml)です。

 

また、週に2日は休肝日をつくることも奨励されています。

 

付き合い方④|糖尿病薬との飲み合わせ

4つ目のポイントは、糖尿病薬との飲み合わせを守ることです。

 

酒類と糖尿病薬の飲み合わせについては、主治医への確認が必要です。医師から止められた場合、薬を飲んでいる間はアルコールの摂取を控えるほうがよいでしょう。

 

インスリンやSU薬による薬物治療をしている場合、飲酒の際に急性効果で低血糖を起こしやすくなる場合があります。

 

2型糖尿病の治療薬であるビグアナイド薬(メトホルミン)の副作用は、アルコールの摂取による乳酸アシドーシスです。また、SGLT2阻害薬は、過度のアルコール摂取で脱水の副作用が起きます。

 

 

まとめ

お酒と血糖値、糖尿病との関係について解説しました。

 

飲酒を行う際は適量を守って過剰な摂取をしないことが大前提です。適度な飲酒量を守り、アルコールとうまく付き合いましょう。