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2023.11.27

血糖値スパイクとは?原因や対策を紹介

血液中のブドウ糖の値を示す血糖値は、空腹時の値で約70から110mg/dlであれば正常の範囲です。

ただし、健康診断では見つけにくい「血糖値スパイク」と呼ばれる症状もあります。今回の記事では、血糖値スパイクの概要や原因、対策について紹介します。

 

血糖値スパイクとは

血糖値スパイクとは、食後の血糖値が急上昇して急降下することです。血糖値の変化を表した際にスパイク(棘)のような形に見えるため、血糖値スパイクと呼ばれます。血糖値スパイクが起きている場合でも空腹時血糖値の数値には現れないため、健康診断では見逃されやすい点が特徴です。

また、血糖値スパイクは心筋梗塞や脳梗塞につながる原因のひとつとされます。血糖値の急上昇と急降下を繰り返すことで血管の壁が傷付きやすくなり、動脈硬化が進行するためです。

 

血糖値スパイクの症状

血糖値スパイクが起きている場合、食後急上昇した血糖値を下げるためにインスリンが過剰に分泌されます。自覚症状はほとんどないと言われていますが、血糖値が急降下する際に低血糖状態になり、頭痛や眠気を起こすことがあります。

 

場合によっては、意識がもうろうとしたり気絶したりするケースも存在するため、気をつけましょう。

 

血糖値スパイクはどうやったら分かる?

血糖値スパイクを把握するための方法として代表的なものは、血糖値の変動を測る検査である「経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)」です。経口ブドウ糖負荷試験では、75gのブドウ糖液を飲み、飲む前と、飲んだ30分後・60分後・120分後と合計4回採血して血糖値の変動を測定します。

 

また、専用のセンサーを腕に付けて血糖値を測定する方法の血糖測定器を利用することでも血糖値の変動を把握できます。測定期間内であれば1日何度でも血糖値の確認が可能なため、血糖値の変動を意識しやすく、血糖値スパイクの発見につながります。

 

血糖値スパイクの原因

血糖値スパイクは、インスリンの分泌が大きく影響しています。膵臓の老化や肥満などによってインスリンの分泌能力が衰えると、分泌量が減ったり、分泌のタイミングが遅くなったりします。食事を摂って急激にブドウ糖が吸収されると、急上昇した血糖値を抑えるために、あとからインスリンが大量に分泌され、今度は血糖値の急降下を招きます。その主な原因は、「炭水化物の割合が多い食事」「食べるスピードが早い」「運動不足」「血縁者に糖尿病の人がいる」などが挙げられます。

 

食生活の乱れ

早食いや暴飲暴食をしたり、食事を抜いたりして食生活が乱れていると、血糖値スパイクにつながりやすくなります。

 

早食いや暴飲暴食をすると体内に入るブドウ糖が急激に増え、その後に急激に分泌されたインスリンがのちに効いてきて急激な血糖降下を招きます。また、食事を抜いて体内のブドウ糖が不足した状態で食事を摂ると、体はより多くのブドウ糖を吸収しようとするため、同様のことが起こります。このような、血糖の乱高下によって血糖値スパイクが起きます。

 

糖質を多く含む食べ物としては、麺類やパン類、丼ものなどの炭水化物が多く含まれる食事や、お菓子やジュースなどの甘いものが挙げられます。

 

肥満・運動不足

肥満や運動不足も、血糖値スパイクを引き起こしやすくします。肥満になると、すい臓のインスリンを分泌する能力が衰え、適切な量のインスリンを分泌できなかったり、インスリンを分泌するタイミングが遅れたりして、インスリンが適切に作用しにくくなるためです。

 

また、運動不足は体内のブドウ糖を消費する筋肉の低下を引き起こします。そのため、痩せていても筋肉の少ない方は血糖値が上がりやすく、血糖値スパイクを引き起こす可能性があります。

 

肥満の目安は、BMI25以上です。BMIは身長と体重から以下の計算式で算出できます。

 

体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)=BMI

 

ストレス・寝不足

強い怒りやストレス、睡眠不足は血糖値と深い関わりがあります。

 

ストレスを感じると、心拍数や血圧を上げるホルモンである「アドレナリン」や、脂肪の分解やタンパク質代謝、糖の新生などを起こすホルモン「コルチゾール」が分泌されるためです。

 

正しい食事や運動を日常に取り入れていても、怒りやストレス、睡眠不足が血糖値を上昇させるホルモンの分泌を促進し、血糖値スパイクを引き起こします。

 

また、慢性的なストレスはインスリンへの感受性を鈍くする原因となり、血糖値が下がりにくくなるといわれています。

血糖値スパイクの対策

血糖値スパイクに有効な対策は、食事と運動です。

 

「規則正しい食事」や、「栄養バランスのとれた食事」「適度な運動」は、血糖値スパイクの対策以外にもさまざまな病気の予防につながります。

 

食事内容と食べ方

食事は決まった時間に1日3回食べるようにします。

 

また、最初に野菜を食べ、最後に炭水化物を食べることを意識しましょう。食物繊維の多い野菜は吸収されにくく、血糖値の上昇を緩やかにできます。さらに満腹感を得やすい汁物を間に挟み、そのあとに炭水化物を食べることで食べ過ぎの予防が可能です。

 

血糖値の上がりにくい食材には、海藻類やキノコ類、春雨、玄米などがあります。

 

運動習慣

食後1時間程度に運動をすると、血糖値スパイクの対策になります。

 

有酸素運動を行うことで、血流が改善してブドウ糖の消費が促されます。また、筋力トレーニングでは、余分なブドウ糖を吸収するための筋肉量の増加が可能です。

 

ただし、網膜症や糖尿病性腎症などの合併症がある方の運動については、担当医師と相談しましょう。

 

まとめ

食後血糖値が急上昇して、その後急降下する血糖値スパイクは、空腹時の血糖値は健康な人と変わらず、健康診断では見つけにくいという特徴があります。健康診断は空腹時に行うためです。1日の血糖値変動を把握する方法としては、血糖測定器の使用がありますので、気になる方は主治医に確認しましょう。

血糖値スパイクの自覚症状はほとんどないと言われていますが、低血糖による頭痛や眠気、だるさなどの症状が発生する場合もあります。

また、血糖値が急上昇と急降下を繰り返して血管が傷付くことで動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞につながります。血糖値の変動を把握して早期発見し、適切な対策を行うことが重要です。

 

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ただし、健康診断では見つけにくい「血糖値スパイク」と呼ばれる症状もあります。今回の記事では、血糖値スパイクの概要や原因、対策について紹介します。

 

血糖値スパイクとは

血糖値スパイクとは、食後の血糖値が急上昇して急降下することです。血糖値の変化を表した際にスパイク(棘)のような形に見えるため、血糖値スパイクと呼ばれます。血糖値スパイクが起きている場合でも空腹時血糖値の数値には現れないため、健康診断では見逃されやすい点が特徴です。

また、血糖値スパイクは心筋梗塞や脳梗塞につながる原因のひとつとされます。血糖値の急上昇と急降下を繰り返すことで血管の壁が傷付きやすくなり、動脈硬化が進行するためです。

 

血糖値スパイクの症状

血糖値スパイクが起きている場合、食後急上昇した血糖値を下げるためにインスリンが過剰に分泌されます。自覚症状はほとんどないと言われていますが、血糖値が急降下する際に低血糖状態になり、頭痛や眠気を起こすことがあります。

 

場合によっては、意識がもうろうとしたり気絶したりするケースも存在するため、気をつけましょう。

 

血糖値スパイクはどうやったら分かる?

血糖値スパイクを把握するための方法として代表的なものは、血糖値の変動を測る検査である「経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)」です。経口ブドウ糖負荷試験では、75gのブドウ糖液を飲み、飲む前と、飲んだ30分後・60分後・120分後と合計4回採血して血糖値の変動を測定します。

 

また、専用のセンサーを腕に付けて血糖値を測定する方法の血糖測定器を利用することでも血糖値の変動を把握できます。測定期間内であれば1日何度でも血糖値の確認が可能なため、血糖値の変動を意識しやすく、血糖値スパイクの発見につながります。

 

血糖値スパイクの原因

血糖値スパイクは、インスリンの分泌が大きく影響しています。膵臓の老化や肥満などによってインスリンの分泌能力が衰えると、分泌量が減ったり、分泌のタイミングが遅くなったりします。食事を摂って急激にブドウ糖が吸収されると、急上昇した血糖値を抑えるために、あとからインスリンが大量に分泌され、今度は血糖値の急降下を招きます。その主な原因は、「炭水化物の割合が多い食事」「食べるスピードが早い」「運動不足」「血縁者に糖尿病の人がいる」などが挙げられます。

 

食生活の乱れ

早食いや暴飲暴食をしたり、食事を抜いたりして食生活が乱れていると、血糖値スパイクにつながりやすくなります。

 

早食いや暴飲暴食をすると体内に入るブドウ糖が急激に増え、その後に急激に分泌されたインスリンがのちに効いてきて急激な血糖降下を招きます。また、食事を抜いて体内のブドウ糖が不足した状態で食事を摂ると、体はより多くのブドウ糖を吸収しようとするため、同様のことが起こります。このような、血糖の乱高下によって血糖値スパイクが起きます。

 

糖質を多く含む食べ物としては、麺類やパン類、丼ものなどの炭水化物が多く含まれる食事や、お菓子やジュースなどの甘いものが挙げられます。

 

肥満・運動不足

肥満や運動不足も、血糖値スパイクを引き起こしやすくします。肥満になると、すい臓のインスリンを分泌する能力が衰え、適切な量のインスリンを分泌できなかったり、インスリンを分泌するタイミングが遅れたりして、インスリンが適切に作用しにくくなるためです。

 

また、運動不足は体内のブドウ糖を消費する筋肉の低下を引き起こします。そのため、痩せていても筋肉の少ない方は血糖値が上がりやすく、血糖値スパイクを引き起こす可能性があります。

 

肥満の目安は、BMI25以上です。BMIは身長と体重から以下の計算式で算出できます。

 

体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)=BMI

 

ストレス・寝不足

強い怒りやストレス、睡眠不足は血糖値と深い関わりがあります。

 

ストレスを感じると、心拍数や血圧を上げるホルモンである「アドレナリン」や、脂肪の分解やタンパク質代謝、糖の新生などを起こすホルモン「コルチゾール」が分泌されるためです。

 

正しい食事や運動を日常に取り入れていても、怒りやストレス、睡眠不足が血糖値を上昇させるホルモンの分泌を促進し、血糖値スパイクを引き起こします。

 

また、慢性的なストレスはインスリンへの感受性を鈍くする原因となり、血糖値が下がりにくくなるといわれています。

血糖値スパイクの対策

血糖値スパイクに有効な対策は、食事と運動です。

 

「規則正しい食事」や、「栄養バランスのとれた食事」「適度な運動」は、血糖値スパイクの対策以外にもさまざまな病気の予防につながります。

 

食事内容と食べ方

食事は決まった時間に1日3回食べるようにします。

 

また、最初に野菜を食べ、最後に炭水化物を食べることを意識しましょう。食物繊維の多い野菜は吸収されにくく、血糖値の上昇を緩やかにできます。さらに満腹感を得やすい汁物を間に挟み、そのあとに炭水化物を食べることで食べ過ぎの予防が可能です。

 

血糖値の上がりにくい食材には、海藻類やキノコ類、春雨、玄米などがあります。

 

運動習慣

食後1時間程度に運動をすると、血糖値スパイクの対策になります。

 

有酸素運動を行うことで、血流が改善してブドウ糖の消費が促されます。また、筋力トレーニングでは、余分なブドウ糖を吸収するための筋肉量の増加が可能です。

 

ただし、網膜症や糖尿病性腎症などの合併症がある方の運動については、担当医師と相談しましょう。

 

まとめ

食後血糖値が急上昇して、その後急降下する血糖値スパイクは、空腹時の血糖値は健康な人と変わらず、健康診断では見つけにくいという特徴があります。健康診断は空腹時に行うためです。1日の血糖値変動を把握する方法としては、血糖測定器の使用がありますので、気になる方は主治医に確認しましょう。

血糖値スパイクの自覚症状はほとんどないと言われていますが、低血糖による頭痛や眠気、だるさなどの症状が発生する場合もあります。

また、血糖値が急上昇と急降下を繰り返して血管が傷付くことで動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞につながります。血糖値の変動を把握して早期発見し、適切な対策を行うことが重要です。

 

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