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2024.01.22

正しい歯磨き習慣が血糖コントロールを改善させる!~専門家に聞く正しい口腔ケア~

 

糖尿病患者さんとお口のトラブル

口腔内を良好な状態に保つことは、単に口周りのトラブルを回避するだけでなく、免疫力の向上や血糖コントロールにもつながります。糖尿病を罹患している方にはドライマウスを持っている方も少なくありません。ドライマウスが体に及ぼす影響を見てみましょう。

ドライマウスに要注意

ドライマウスとは、唾液の量が減って口やのどが乾燥した状態になってしまうことです。

糖尿病では血液中のブドウ糖濃度が高いため体内の水分が移行しやすく、体は尿から糖分を出そうとするので脱水症状になりやすい状態にあります。それに伴ってのどが渇きやすく、口の中も乾燥しやすくなります。

口の中には、カンジダ菌、黄色ブドウ球菌、緑膿菌、肺炎桿菌、インフルエンザ菌などさまざまな細菌がいます。ドライマウスではこれらの菌が繁殖しやすい環境となってしまい、免疫力の低下とともに増殖もしやすく、さらなる病気を引き起こす可能性が高まります。

唾液の働き

唾液には、抗菌作用があります。唾液によって口腔内が潤っていると、ウイルスや細菌を撃退してくれるのです。さらに細菌や食べかすなど口の中の汚れを洗い流してくれるので、口臭の予防にもつながります。加えてドライマウスのように唾液の少ない環境では、食べこぼしやむせ、滑舌の低下などといった口腔機能が弱まる状態になっていきます。

このように唾液には大切な役割がたくさんありますから、ドライマウスは口腔の持つ防御力を弱めてしまうという恐ろしい状態だとわかりますね。

唾液分泌を促すツボ

唾液の分泌を促すためには、耳下腺、顎下腺、舌下腺を痛くない程度の力でマッサージすると良いでしょう。

耳下腺は耳の前側の下にあって、大きな唾液腺として唾液分泌に重要な役割を果たしています。人差し指を耳たぶのやや前側にあて、人差し指から小指までの4本の指を頬にあて、後
ろから前に向かっておします。顎下腺マッサージは指をあごの骨の内側の柔らかい部分に当て、耳の下からあごの下までを順番におします。舌下腺マッサージでは、両手の親指を揃え
、あごの真下から舌を突き上げるようにゆっくりグーっとおします。それぞれ各5回ほどで十分です。

注意点として、特に耳下腺は血流が良くなりすぎて血栓が飛んだりすることがあるので、軽く押す程度にしましょう。顎下腺は頸動脈洞を刺激して血圧が低下する場合があるので決して首を揉まないようにしましょう。

 

正しい歯磨き習慣~自分でできるセルフケア~

ドライマウスの治療では、糖尿病をはじめとする何かしらの疾患によってドライマウスが発生している場合にはその疾患の治療を優先していきますが、加齢なども原因となるため治療で完全に原因を取り除けるわけではありません。従って自分でできるセルフケアもとても大切になってきます。

歯ブラシの効果

口腔内で菌が繁殖しやすい状態にあるドライマウスでは、歯みがきがとても大切です。口の中に磨き残しがあれば細菌は繁殖しやすく、プラーク(歯垢)ができます。プラークが除去できずに進行すれば、やがて歯周病や虫歯となっていってしまいます。歯ブラシによる歯みがきはもちろん、デンタルフロスや歯間ブラシを組み合わせることで、プラーク(歯垢)の除去率はぐっと向上します。

ドライマウスでは口の中が傷つきやすいので、力を入れず柔らかく丁寧に歯みがきを行いましょう。

 

自分にあった歯ブラシの選び方

口腔ケアグッズは数多く販売されていますので、どのようなものを選んだら良いか、悩んでしまうのではないでしょうか。歯ブラシを選ぶ時には、毛先の形状やカットのされ方、かたさなどをポイントに選んでいきましょう。

毛先の形状では、平切り、先細毛、スパイラルと種類があります。歯間をしっかり磨きたければ、先細毛が向いています。毛先のカットには平型と山型があり、歯間にフィットしやすいのは山型です。毛先は普通・やわらかめ・かためと別れることが多いですが、ドライマウスの方にはやわらかめがオススメです。

またヘッドの大きさも大小あります。小回りが利いて細かいところまで磨ける、小さめのものを選ぶと良いでしょう。

歯を磨く効果的なタイミング

食事の後にはしっかり歯みがきを実行したいところですが、タイミングにも気を付けましょう。歯磨きをしないとプラーク(歯垢)が歯に付着してしまいますが、あまり食べ終わってすぐのタイミングだと口腔内が酸化していてエナメル質が溶け出しやすい環境になっている心配があります。このようなタイミングで歯みがきをすると、力の加減によっては歯を傷つけてしまいます。食後30分~1時間くらいの、口の中が中和された頃に歯みがきを行うと良いでしょう。食後30分~1時間くらいのタイミグを見計らうのが難しい場合には、食後に口をゆすいだりお茶を飲んだりすると、口腔内の酸化時間を減らすことができます。

まとめ

ドライマウスは比較的自覚症状をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。それでも糖尿病や加齢のせいにして「仕方がないこと」とそのままにしてしまっていませんか?唾液には大切な役割がたくさんありますので、ドライマウスはできるだけ改善していきましょう。セルフケアでできることもご紹介しました。一つでも参考になることがあればぜひ実践してみてください。

 

糖尿病患者さんとお口のトラブル

口腔内を良好な状態に保つことは、単に口周りのトラブルを回避するだけでなく、免疫力の向上や血糖コントロールにもつながります。糖尿病を罹患している方にはドライマウスを持っている方も少なくありません。ドライマウスが体に及ぼす影響を見てみましょう。

ドライマウスに要注意

ドライマウスとは、唾液の量が減って口やのどが乾燥した状態になってしまうことです。

糖尿病では血液中のブドウ糖濃度が高いため体内の水分が移行しやすく、体は尿から糖分を出そうとするので脱水症状になりやすい状態にあります。それに伴ってのどが渇きやすく、口の中も乾燥しやすくなります。

口の中には、カンジダ菌、黄色ブドウ球菌、緑膿菌、肺炎桿菌、インフルエンザ菌などさまざまな細菌がいます。ドライマウスではこれらの菌が繁殖しやすい環境となってしまい、免疫力の低下とともに増殖もしやすく、さらなる病気を引き起こす可能性が高まります。

唾液の働き

唾液には、抗菌作用があります。唾液によって口腔内が潤っていると、ウイルスや細菌を撃退してくれるのです。さらに細菌や食べかすなど口の中の汚れを洗い流してくれるので、口臭の予防にもつながります。加えてドライマウスのように唾液の少ない環境では、食べこぼしやむせ、滑舌の低下などといった口腔機能が弱まる状態になっていきます。

このように唾液には大切な役割がたくさんありますから、ドライマウスは口腔の持つ防御力を弱めてしまうという恐ろしい状態だとわかりますね。

唾液分泌を促すツボ

唾液の分泌を促すためには、耳下腺、顎下腺、舌下腺を痛くない程度の力でマッサージすると良いでしょう。

耳下腺は耳の前側の下にあって、大きな唾液腺として唾液分泌に重要な役割を果たしています。人差し指を耳たぶのやや前側にあて、人差し指から小指までの4本の指を頬にあて、後
ろから前に向かっておします。顎下腺マッサージは指をあごの骨の内側の柔らかい部分に当て、耳の下からあごの下までを順番におします。舌下腺マッサージでは、両手の親指を揃え
、あごの真下から舌を突き上げるようにゆっくりグーっとおします。それぞれ各5回ほどで十分です。

注意点として、特に耳下腺は血流が良くなりすぎて血栓が飛んだりすることがあるので、軽く押す程度にしましょう。顎下腺は頸動脈洞を刺激して血圧が低下する場合があるので決して首を揉まないようにしましょう。

 

正しい歯磨き習慣~自分でできるセルフケア~

ドライマウスの治療では、糖尿病をはじめとする何かしらの疾患によってドライマウスが発生している場合にはその疾患の治療を優先していきますが、加齢なども原因となるため治療で完全に原因を取り除けるわけではありません。従って自分でできるセルフケアもとても大切になってきます。

歯ブラシの効果

口腔内で菌が繁殖しやすい状態にあるドライマウスでは、歯みがきがとても大切です。口の中に磨き残しがあれば細菌は繁殖しやすく、プラーク(歯垢)ができます。プラークが除去できずに進行すれば、やがて歯周病や虫歯となっていってしまいます。歯ブラシによる歯みがきはもちろん、デンタルフロスや歯間ブラシを組み合わせることで、プラーク(歯垢)の除去率はぐっと向上します。

ドライマウスでは口の中が傷つきやすいので、力を入れず柔らかく丁寧に歯みがきを行いましょう。

 

自分にあった歯ブラシの選び方

口腔ケアグッズは数多く販売されていますので、どのようなものを選んだら良いか、悩んでしまうのではないでしょうか。歯ブラシを選ぶ時には、毛先の形状やカットのされ方、かたさなどをポイントに選んでいきましょう。

毛先の形状では、平切り、先細毛、スパイラルと種類があります。歯間をしっかり磨きたければ、先細毛が向いています。毛先のカットには平型と山型があり、歯間にフィットしやすいのは山型です。毛先は普通・やわらかめ・かためと別れることが多いですが、ドライマウスの方にはやわらかめがオススメです。

またヘッドの大きさも大小あります。小回りが利いて細かいところまで磨ける、小さめのものを選ぶと良いでしょう。

歯を磨く効果的なタイミング

食事の後にはしっかり歯みがきを実行したいところですが、タイミングにも気を付けましょう。歯磨きをしないとプラーク(歯垢)が歯に付着してしまいますが、あまり食べ終わってすぐのタイミングだと口腔内が酸化していてエナメル質が溶け出しやすい環境になっている心配があります。このようなタイミングで歯みがきをすると、力の加減によっては歯を傷つけてしまいます。食後30分~1時間くらいの、口の中が中和された頃に歯みがきを行うと良いでしょう。食後30分~1時間くらいのタイミグを見計らうのが難しい場合には、食後に口をゆすいだりお茶を飲んだりすると、口腔内の酸化時間を減らすことができます。

まとめ

ドライマウスは比較的自覚症状をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。それでも糖尿病や加齢のせいにして「仕方がないこと」とそのままにしてしまっていませんか?唾液には大切な役割がたくさんありますので、ドライマウスはできるだけ改善していきましょう。セルフケアでできることもご紹介しました。一つでも参考になることがあればぜひ実践してみてください。